MCP(Model Context Protocol)とは

MCP は、Claude をはじめとする AI アシスタントが外部のツールやデータソースを安全に呼び出すための共通規格です。 OmniGrep を MCP サーバーとして登録すると、AI が OmniGrep の検索エンジンを「道具」として使えるようになります。 「先月の議事録に出てきた予算の数字を探して」と伝えるだけで、AI が検索条件を組み立てて OmniGrep を呼び出し、 結果をもとに回答します。ファイルを 1 つずつ開いて確認する作業は不要になります。

セットアップ(3 分で完了)

  1. OmniGrep をインストールする

    Microsoft ストアから入手します。 ストア版はアプリ実行エイリアス omnigrep が自動で PATH に登録されるため、フルパスの設定は不要です。

  2. 検索プロファイルを作成する

    OmniGrep アプリを起動し、検索対象のフォルダを登録したプロファイルを作成します。 MCP 経由の検索・読み取りは、ここで登録したフォルダの範囲内でのみ動作します。

  3. Claude Desktop に登録する

    Claude Desktop の設定ファイル claude_desktop_config.json に以下を追記します。

    claude_desktop_config.json
    {
      "mcpServers": {
        "omnigrep": {
          "command": "omnigrep",
          "args": ["--mcp-server"]
        }
      }
    }
  4. 動作を確認する

    Claude Desktop を再起動し、「OmniGrep のプロファイル一覧を見せて」と話しかけてみてください。 登録済みのプロファイルが返ってくれば連携完了です。

MCP サーバー機能は追加料金なしで利用できます。 無料モードを含むすべてのモードで動作し、検索・読み取りの対象範囲はアプリ本体のモード(無料モード / 買い切りライセンス)に準じます。 詳しくは 価格 をご覧ください。

AI が使える 13 個のツール

OmniGrep の MCP サーバーは、検索・読み取り・レポート生成の 3 グループ、計 13 個のツールを提供します。 どのツールをどの順番で使うかは AI が判断するため、ユーザーがツール名を覚える必要はありません。

検索

4 tools
ツール機能
list_profiles 登録済みプロファイルの一覧を返します。検索の起点になるツールです。
count_hits 検索クエリに合致する件数だけを返します。結果の中身は返しません。件数を見てから「結果を表示する / ファイルに書き出す」を選ぶ 2 フェーズ検索の第 1 段階です。
search_files Excel・Word・PowerPoint・PDF・テキスト系のセル値・本文・コメント・VBA マクロ等を横断検索し、ヒット箇所(ファイルパス・種別・位置)を AI に返します(最大 200 件)。クエリは AND・OR・除外(-キーワード)のほか、正規表現・単語単位一致にも対応。種別・作成者・更新日・ファイルパスでの絞り込みも指定できます(count_hits / export_results / group_search_results も共通)。
export_results 検索結果を CSV / TSV / Markdown / Excel / JSON でローカルファイルに書き出します(拡張子で自動判別)。結果の中身は AI に返さないため、件数が多い場合や AI に本文を渡したくない場合に使います。CSV は Excel でそのまま開ける BOM 付き UTF-8 です。

ドキュメント読み取り

7 tools プロファイルで許可した場合のみ
ツール機能
list_document_structure ファイルの構造(シート一覧・ページ数・スライド数など)を取得します。対応形式: xlsx / xlsm / docx / docm / pptx / pptm / pdf。
read_document_content セル値・本文・コメント・図形テキストなどを読み取ります。シート名・セル範囲・ページ範囲・スライド番号・種別(セルのみ、コメントのみ等)で絞り込めるため、必要な箇所だけを AI に渡せます。
get_hit_context 検索ヒットの「周辺」だけを取得します。Excel は指定セルの周囲数セル、Word は前後の段落、PowerPoint はスライド単位、PDF はページ単位。ファイル全体を渡さずに文脈を確認できます。
extract_tables Excel シートをヘッダ+行の 2 次元配列として取得します。表データの分析に必要なトークン量を大幅に削減できます(xlsx / xlsm)。
get_sheet_summary 各シートの行列数・先頭行ヘッダ・空セル率を返す軽量ツール。中身を読む前に「何が入っているか」を把握するために使います(xlsx / xlsm)。
list_vba_modules ファイル内の VBA モジュール名一覧(+行数)を返します。マクロの有無や構成の把握に使います(xlsm / docm / pptm)。
read_vba_module 指定した VBA モジュールのソースコード全体を返します。検索語を思い出せない過去コードでも、モジュール名から直接たどり着けます(xlsm / docm / pptm)。

レポート生成

2 tools
ツール機能
group_search_results 検索結果をファイル単位にまとめ、ファイルごとのヒット数と位置一覧を返します。影響調査やレポートの前処理に使います。
generate_report 検索結果から出典(ファイルパス・位置)付きの Markdown 検証レポートを生成します。タイトルと検証したい要件を渡すと、そのままレビューに使える形で出力し、ファイル保存もできます。

ユースケース

実際の業務でどう使えるか、AI との会話イメージと内部で動くツールの流れを紹介します。

1. 設計書・仕様書の影響調査を丸投げする

システム改修で「このカラムを変更したら、どの設計書に影響するか」を調べる作業。 従来はフォルダ内の Excel・Word を 1 つずつ開いて Ctrl+F する必要がありましたが、 検索からレポート作成まで AI に任せられます。

あなた 受注テーブルの「納期」カラムを日付型に変更する。設計書フォルダで影響のあるファイルを洗い出して、出典付きのレポートにまとめて。
Claude 検索したところ 14 ファイル・38 箇所に「納期」への言及があります。ファイル別のヒット一覧を確認し、影響箇所の一覧を Markdown レポートとして保存しました。テーブル定義書 3 件と画面設計書 2 件は型変換の記載修正が必要です。
内部の流れ: count_hits group_search_results get_hit_context generate_report

2. 会議資料・議事録から「あの数字」を探す

「どこかの資料に書いてあったはず」の数字や決定事項を、資料を開かずに特定します。 ヒットした箇所の周辺だけを読み取るので、資料全体を AI に渡す必要はありません。

あなた 先月の定例会の資料で決まった広告予算の金額を探して。確か Excel の管理表か議事録のどちらかにある。
Claude 「予算管理表_2026.xlsx」のシート「6月」セル D12 周辺に広告予算の記載が見つかりました。周辺セルを確認すると、6 月定例で承認された広告予算は 120 万円(前月比 +20 万円)です。
内部の流れ: search_files get_hit_context

3. 大量ヒットの棚卸しを CSV で受け取る

旧社名・旧ロゴ・古い規程番号など、大量にヒットする棚卸し系の調査。 結果を AI のチャットに流し込まず、そのまま Excel で開ける CSV として受け取れます。

あなた 共有フォルダの資料で旧社名「○○商事」が残っているファイルを全部リストアップしたい。
Claude 862 件ヒットしました。件数が多いため、チャットに表示する代わりにファイルへの書き出しをおすすめします。デスクトップに CSV として保存しました(ファイルパス・種別・位置の一覧)。修正作業のチェックリストとしてお使いください。
内部の流れ: count_hits export_results

4. Excel 台帳を AI に分析させる

まずシート構成のサマリで全体像を把握し、必要な範囲だけを表形式で取り出して分析。 巨大な台帳でも、トークンを浪費せずに扱えます。

あなた この顧客台帳、どのシートに何が入っているか把握して、解約日が入っている行だけ抜き出して傾向を教えて。
Claude 台帳は 4 シート構成で、「契約一覧」シート(842 行 × 12 列)に解約日カラムがあります。解約 57 件を抽出したところ、契約から 3 か月以内の解約が 6 割を占めています。オンボーディング期の解約が突出しています。
内部の流れ: get_sheet_summary extract_tables

5. VBA 受託開発の「過去案件」を資産にする(スキルマーケットで開発している方向け)

ココナラなどのスキルマーケットで Excel マクロ・VBA ツールを受託開発していると、 クライアントごとの納品ブック(.xlsm)が手元に積み上がっていきます。 OmniGrep は VBA マクロのコードそのものを検索対象にできるため、 納品物フォルダをプロファイル登録しておくだけで、過去案件全体が AI から引ける「コード資産」になります。

たとえば、複数案件にコピーして使い回した共通関数にバグが見つかったとき。 どの納品物に混入しているかの横断調査から、修正対象リストの作成までを AI に任せられます。

あなた 共通で使っている GetLastRow 関数に、テーブル化されたシートで行数を間違えるバグがあった。過去に納品したブックのうち、この関数が入っているものを全部洗い出して。
Claude 6 つの .xlsm・9 モジュールで GetLastRow がヒットしました。案件フォルダ別の一覧を CSV に書き出したので、修正連絡のチェックリストとしてお使いください。うち 2 件はモジュールのコードを確認したところ、すでに ListObject 対応版に差し替え済みです。
あなた ありがとう。ついでに、前に書いた「全角→半角変換して重複を除去する」処理をどの案件で書いたか探して。今回の新規案件で流用したい。
Claude 「在庫マスタ整備_納品.xlsm」の modNormalize モジュールに StrConv と Dictionary を使った該当処理がありました。コード全体を確認できたので、新規案件向けに関数化した形で書き直します。
内部の流れ: search_files(filter_kinds で VBA だけに絞り込み) export_results list_vba_modules read_vba_module

VBA 検索のヒットは「ファイル+モジュール名」の単位で返ります。コンテンツ読み取りを許可したプロファイルでは、 list_vba_modules でブック内のモジュール構成を確認し、read_vba_module でコード全体を直接読み取れるため、 検索語を思い出せない過去コードにもたどり着けます。関数名の完全一致検索(単語単位一致)や Sub\s+Get\w+ のような正規表現検索にも対応しています。 VBA マクロ検索・読み取り(.xlsm / .docm / .pptm)は買い切りライセンスの機能です(14 日間の無料トライアル中も利用できます)。

情報漏えいとトークン浪費を防ぐ設計

「AI にローカルファイルを触らせる」ときに最も気になるのは、社外秘や個人情報が AI のコンテキストに流れることです。 OmniGrep の MCP サーバーは、デフォルトでは中身を渡さない方針で設計されています。

よくあるご質問

MCP サーバー機能は無料で使えますか?
はい。MCP サーバー機能自体に追加料金はなく、無料モードを含むすべてのモードで利用できます。 検索・読み取りできるファイル形式・種別の範囲は、アプリ本体のモード(14 日間の無料トライアル / 無料モード / 買い切りライセンス)に準じます。
ファイルの中身が勝手に AI へ送られませんか?
送られません。標準では検索結果の「ファイルパス・種別・位置」だけが AI に渡り、本文の抜粋は含まれません。 本文を AI に渡すには、プロファイル設定で明示的に許可したうえで、AI 側からも明示的に要求される必要があります。 どちらか一方でも欠けていれば、本文は渡りません。
Claude Desktop 以外の AI ツールでも使えますか?
OmniGrep の MCP サーバーは標準入出力(stdio)方式の MCP 仕様に準拠しているため、 Claude Code など stdio トランスポート対応の MCP クライアントから利用できます。 動作確認は Claude Desktop で行っています。
どんなファイル形式に対応していますか?
検索は Excel(セル値・コメント・図形・VBA マクロ等)・Word・PowerPoint・PDF・テキスト系ファイルを横断します。 ドキュメント読み取りツールは xlsx / xlsm / docx / docm / pptx / pptm / pdf に対応しています。
VBA マクロの中身も検索・読み取りできますか?
できます。.xlsm / .docm / .pptm に含まれる VBA マクロのコードを検索対象にでき、 ヒットは「ファイル+モジュール名」の単位で返ります。さらに、コンテンツ読み取りを許可した プロファイルでは、list_vba_modules でモジュール構成を確認し、read_vba_module で指定モジュールの コード全体を直接読み取れるため、過去に書いたコードの流用や改修の相談に使えます。 VBA マクロ検索・読み取りは買い切りライセンスの機能です(無料トライアル中も利用可)。
検索条件はどのように指定できますか?
スペース区切りで AND(例:「売上 利益」)、OR で OR 結合(例:「夏期 OR 冬期」)、 ハイフンで除外(例:「売上 -テスト」)が使えます。加えて、正規表現・単語単位の一致や、 種別(セル値のみ・VBA のみ等)・作成者・更新日・ファイルパスでの絞り込みも AI から指定できます。 ただし実際には、AI に自然言語で伝えるだけで適切な条件に変換されるため、書式を覚える必要はありません。
事前にインデックス作成などの準備は必要ですか?
OmniGrep アプリで検索対象フォルダを登録したプロファイルを 1 つ作成しておくだけです。 MCP 経由の検索はそのプロファイルを使って実行されます。

まずは無料で試す

Microsoft ストアから無料で入手でき、初回起動から 14 日間はすべての機能を試せます。 クレジットカードもメール登録も不要です。

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